トルコ風呂体験記の続きです。


・体からボキボキという音が・・・

　１５分程して巨漢の男性が戻ってきた。テーブルの上で仰向けにされ、いけにえ
状態だ。ボディにシャンプーが塗られ、マッサージが始まる。なかなか、気持ちが
いい。次はうつ伏せになり、いまの気持ち良さが続くと思ったら、大間違い。巨漢
の男性は両手に力を入れて背骨を推す。部屋中に”ボキボキ”という音が鳴り響く。
「背骨が折れてしまうよ〜」と言っても通じない。この後、首もボキボキ。強烈な
マッサージだった。
　このあと、頭のシャンプー。これも、洗面器で水を何連発もかけるため、呼吸困
難に陥りそうだった。これもなんとか無事終了。シャンプーとマッサージで１５分
位の工程だった。

・お金は大丈夫か？

　タオルを借り、２階にあがってベットでひと休み（といっても１、２分）。
　着替えをして、個室を出ると２階に案内した人がチップを要求してきた。しかた
なく、１ドルあげてフロントに。料金は１１ドル程。ガイドさんがチップを含めて
１５ドルで足りるから（これ以上持っていかないように）といっていたのでラッキー
と思っていた矢先に靴ベラを貸してくれた人、マッサージをしてくれた人がチップ
を要求してきた。しかたなく、１ドルと２ドルを渡して帰ろうとしたら、タオルを
貸してくれた人が来てチップを請求する。しかし、もうお金がない。”まずい！　
帰してくれなかったらどうしよう？”と不安ながらも、ポケットに手を入れて、
”Nothing. I'm sorry."　と、すまなそうに言うと、相手は笑って握手を求めて
きた。ほっと一安心。無事、ハマムを脱出することができた。

・体験を終えて

”本場のトルコ風呂はどんなところだろう”と以前から思っていたハマムですが、
なかなかいいところでした（近くにあったら、はまりそうなくらい）。
「地球の歩き方」には、いかつい男性が待ち構えていると書いてあり、ハマムに
入る前は、楽しみ半分、不安半分といった状態でしたが、実際に行ってみると、
室内は広々としてきれいで、マッサージは手荒でしたが気持ち良く、料金も手頃で
とても良かったです。
　ただし、女性用のハマムは、年配のおばさんが相手をしてくれたそうですが、
サービスが悪く、非常に評判が悪かったです。